「ブルーサファイア」エレジー⑦

 しばらくすると、アリサが部屋の障子の外から声をかけました。  「トラ、向こうを向いて、目を閉じたまま、横になっているのよ」  私は言われる通り、横になったまま反対側を向いて目を閉じました。心臓がドキドキしています。  アリサは障子を開けて、部屋に入って来て、私の後ろに座ったようでした。  それから私の頭を両手で…

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「ブルーサファイア」エレジー⑥

 「トラ、どうしたの?」    「アリサ、腹が痛い。腹痛の薬をくれよ。正露丸はないか」  「早く上がって和室で休みなさいよ。一応、熱も計りなさい」  私は玄関から上がって和室の部屋に行き、横になりました。  アリサは体温計を私に渡しました。熱はありませんでした。それから、アリサは水の入ったコップと薬を持ってきてくれ…

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「ブルーサファイア」エレジー⑤

 茫然と立ち尽くしている、A先輩と私に対して、青シャツ女は、微笑んで言いました。  「おせっかいな君達、早く戻ってカレーを食べなさい。ここのカレーは美味しいよ」  それから、青シャツ女は駐車場の方へゆっくり歩いて行きました。  私達が後を追いかけようとした時、後ろから声がしました。  「お客様、お…

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「ブルーサファイア」エレジー④

 「先輩、あの奥の特別席のようなテーブルにいるあの女、青シャツ女ですよね」  「そのようだな……」  向こうは、こちらに気付いていないようでした。青シャツ女は食事を終えるとタバコを取り出し、ライターで火を点けました。その右手には、あの青いブレスレットが見えました。  タバコを吸うと、青シャツ女は煙をふぅ~と吐き出しまし…

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商品紹介

プロフィール

Romy Rurikawa
あらゆる乗り物が好きなのでよく旅に出ますが、そこは日常の喧騒から逃れて自分をみつめ、淡いふれあいもある、やすらぎの空間なのです。