「ブルーサファイア」エレジー⑳

 しばらくカノン先生は何かを考えているようでしたが、口をすぼめて少し怒った口調でA先輩に向かって言いました。    「不思議な人ですって?……ひょっとしてA君は私を、……変な人だと思っている?」  「ハハハ、……少し」  「アラッ、否定しないのね!」  すかさず、私が、思い切って本音を吐露しました。  「合気…

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「ブルーサファイア」エレジー⑲

 カノン先生は、なぜか海を見つめていました。私は、あの男たちが穴から出て、やって来るかも知れないと、ハラハラしていました。A先輩が言いました。  「カノンさん、早く出発しましょう。あの男たちが穴から出てきて、追いかけてこないうちに」  「そうね。だけど、先にトラ君の治療をしましょう」  そう言ってカノン先生はゴルフに乗…

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「ブルーサファイア」エレジー⑱

 私たちの前までやって来ると、リーダー格と思われる男が、カノン先生をじろじろ見ながら言いました。  「さっきは、交差点で、失礼しました。チラッと見たら、きれいなお嬢さんが運転しておられたので、びっくりしましたが、バカヤローと言われたので、お詫びに来ました」  私はカチンと来ました。私が中学生の年頃と見て、私が「バカヤロー」と…

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「ブルーサファイア」エレジー⑰

 「あの大型バイク3台は、Uターンして引き返してきたのですね。それにしてもスレスレで、無茶な抜き方ですね」  そう言いながらA先輩が前方のバイクを、怒りを込めて指差しました。私も不安になり、つぶやきました。  「僕が ”バカヤロー” と叫んだので追いかけてきたのかもしれない」  「大丈夫よ。気にしないで」  そう…

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商品紹介

プロフィール

Romy Rurikawa
あらゆる乗り物が好きなのでよく旅に出ますが、そこは日常の喧騒から逃れて自分をみつめ、淡いふれあいもある、やすらぎの空間なのです。